生まれ変わった4・6地区

エネルギーセンター

災害の時代も見すえた自立分散型エネルギーシステム

北海道ガス(株)
エネルギーシステム部長

栗田哲也

災害時にも電気・熱の供給を継続する停電対応型のガスコージェネレーションシステム(発電出力315kW)。

災害時にも電気・熱の供給を継続する停電対応型のガスコージェネレーションシステム(発電出力315kW)。

「46エネルギーセンター」は、北ガスというエネルギー企業の工場・本社跡地に作られた先進の施設として、象徴的な意味を持っています。ここはエネルギーの生産と消費の距離を縮めた、自立分散型エネルギー供給拠点であり、天然ガスによるコージェネレーション・システムを核とした設備が電気と熱(温熱・冷熱)をエリアに効率的に供給しています。災害時に停電が発生しても、ガスの供給が続く限りエネルギーの供給継続が可能です。また、太陽熱や地中熱による、再生可能エネルギーの活用も図っています。
さらに、街区のエネルギーを一元的に管理するCEMSというシステムを導入しています。気象や需要に応じて最適な効率で電気と熱を供給するほか、需要家にエネルギーの利用状況を見える化したり、そのときどきに省エネのための働きかけを行い、インセンティブを設けることで、供給側と需要側双方にとっての、メリットを共有し、省エネ・低炭素社会への意識を高めることを目指しています。年々蓄積されるデータを活用することにより、さらなる効率的な運転を確立していきます。

エネルギーセンター外観

エネルギーセンター外観

冷房およびロードヒーティングに活用する地中熱ヒートポンプ(冷房能力34.3kW、暖房能力39.9 kW)。

冷房およびロードヒーティングに活用する地中熱ヒートポンプ(冷房能力34.3kW、暖房能力39.9 kW)。

街区全体にエネルギーを効率良く供給するためのCEMSと中央監視装置。

街区全体にエネルギーを効率良く供給するためのCEMSと中央監視装置。

太陽光もエネルギーセンターでは活用している。真空二重ガラス管方式の太陽熱集熱器で集めた熱を蓄える蓄熱槽。

太陽光もエネルギーセンターでは活用している。真空二重ガラス管方式の太陽熱集熱器で集めた熱を蓄える蓄熱槽。